大好きな現場から、訪問看護へ
転職エージェントにお願いして、新しい病院へ。
経験のある整形外科に配属。リーダー三昧で大変な面、充実した毎日やった。
上の子2人が大きくなってきたから、夜勤も月2回やって、帰ってからも仮眠ができたりして…
なんだかんだで8年働いた整形外科病棟。
振り返ると、ほんまに楽しい職場やったな〜と思う。
人間関係も良くて、仕事が息抜きみたいになる日もあった。
「ここで定年まで働いてもええかも」って思ったこともある。
でもそんな大好きな病棟から、うちは訪問看護へ転職を決めた。

今回は、その理由をお話しします!
ポジティブな理由:患者さんともっと深く関わりたくなった
整形外科病棟でも個別性を大切にする看護を心がけてきたけど、
どうしてもスタッフ間での細かい共有や、時間的な制約があって、
理想通りにはいかないことが多かってん。
訪問看護師もありかも?! の記事でも書いたけど、
退院後の患者さんがどんな生活を送っているのか、答え合わせがしたくなった。
自分の退院支援は役に立っているのか?
訪問看護ならそれが見えるんじゃないかと思ったんよ。
将来また病棟勤務に戻ることがあるかもしれない。
そのとき、退院後の生活を知っていることで、
病棟に戻ったときにも患者さんの役に立てると思った。
ネガティブな理由:家庭と職場のバランスが崩れ始めた
もう一つは、現実的な理由。
残業が難しくなったこと。
完全なワンオペではないものの、これまで上の子2人は実家・義実家をフル活用してきた。
でも末っ子が2歳になり、両親や義両親も高齢に。
保育園への送迎などの協力がだんだん難しくなってきた。
ネガティブな理由:病棟看護へのもやもや
訪問看護もありかも?!の記事にも書いたけど、
病棟スタッフの何気ない一言にしんどくなることも増えてきた。
整形外科なのに「転けそうだからリハビリ以外の離床は控えて」とか、
自宅退院を目指す患者さんをどんどん離床させたい気持ちと現実とのギャップ。
日勤常勤だったけど夜勤経験もあるから大変さはわかっているつもり。
でも「これは夜勤ではできません」と言われたり、
日中離床した患者さんが夜勤帯で「腰が痛いからベッドに戻ってほしい」と夜勤スタッフに言われ、
「転けそうだから車椅子に」と返ってくるやり取りにもやもや。
そんな積み重ねで、「うーん…病棟、もうしんどいYo☆泣」って気持ちになっていた。
転職を決めた決定打
そんな中で、退院支援カンファレンスで出会った訪問看護師さんの一言が、
私の背中を押した。

「大丈夫!あとは訪問看護に任せて!✨️」

!!!!!!!
患者さんや家族が自宅退院を希望していても、ADL全介助で吸引やバルン管理が必要な状態。
私は「本当に自宅退院で大丈夫なん?」と迷っていた。
そんな中で、この一言。
堂々としていて、安心感があって、めちゃくちゃかっこよかった。
この言葉が胸に響いた。
そして退院支援室の室長の一言も。

「訪問看護に興味があるなら行っておいで。向いてるよ。 もし行ってみてアカンなって思ったら、私のところに戻っておいで(笑)」

ほんまですかー😭
この言葉で「行ってみよう」と思えた。
こうして私は訪問看護の世界に飛び込むことになった。
シリーズを最後まで読んでくださった皆さまへ
新卒20歳、手術室配属から始まった私の看護師人生。
病棟を3つ経験し、3回の転職を経て、訪問看護という今の働き方にたどり着いた。
「転職=マイナス」
そんなふうに思っていた時期もあったけど…
でも振り返ってみると、どの転職も無駄やなかった。
どの職場も、その時の私に必要な経験やったと今は思えるかな。
転職を通して感じたこと
- 自分の看護観は、働く環境やライフステージで変わる
- 「なんか違う」と思ったら、その感覚はだいたい正しい
- 転職は“逃げ”ではなく、自分と家族を守るための手段になることもある
今、転職を迷っているあなたへ
このシリーズを読んでくださった方の中には、
「今の職場がしんどい」「でも転職して失敗したら…」と迷っている方もいるかもしれん。
そんな時は、自分にこう聞いてみて?
「今の環境は、自分や家族を大事にできる環境か?」
答えがNOなら、次の一歩を考えてみる時期かもしれへんで!
これからのうち
訪問看護が“天職”なのかは、まだ全然わからん。
子どもが大きくなったら、また病棟に戻るかもしらんし。
でも、どんな場所で働くことになっても、
これまでの19年の経験は必ず自分の力になるやなー って
そう思えるようになったことが、うちにとって一番大きな変化かなと思う。
最後に
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!!長いね〜笑
でもあんまり人の転職歴って知ることできへんから、こんな考えでやってきたんやなー🤔とか。これ分かるわー😭って共感いただければ嬉しいです!
このシリーズが、どこかで誰かの背中をそっと押すきっかけになればエエな♡
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