病棟看護と訪問看護の違いと共通点|経験科ごとに活きる強みを徹底解説

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こんにちは〜!看護師歴19年、病棟から訪問看護に飛び込んだお田中です🐖
これまで手術室 → 外科内科混合病棟 → 整形外科病棟とキャリアを積んで、いまは在宅で利用者さんの生活を支える訪問看護師やってます💪

病棟から訪問看護へ転職を考えるママナースに多い疑問やと思うんやけど、

悩むママ

病棟での経験が役に立つとは言うけど、全然想像つかへん…

お田中

分かる!なんとなく役に立つかなーとは思ったけど、
うちもはじめるまで、具体的には想像できなかったわ。



結論から言うと――めちゃくちゃ役立つ!しかも診療科ごとに“光るポイント”があるんよ。

今日は、病棟と訪問看護の働き方の違い・共通点を整理しつつ、診療科別に「ここが訪問で活きる!」って部分をわかりやすく紹介していきます。

新しい世界には不安がある方訪問看護未経験の方もぜひ読んで、一歩踏みだすきっかけになったら嬉しいで☆
うち自身の病棟での体験も交えて書くから、ぜひ自分の経験を重ねながら読んでみてな〜🙆‍♀️

💡この記事を読むとわかること
  • 病棟看護と訪問看護の働き方の違い
  • 共通して大事にされている看護の本質
  • 診療科ごとに「訪問看護で活きるポイント」
    (脳外科/循環器科/ICU/皮膚科・形成外科/小児科/精神科/がん末期/整形外科)
  • 整形外科経験が訪問で役立ったリアルな体験談
  • 訪問看護で新しく求められる力
  • 病棟経験があるママナースへのエール
目次

病棟と訪問看護の違い

環境の違い

まずはざっくりとした環境の違いから。

  • 病棟=治療の場
     医師・検査技師・リハスタッフなどが常に揃っていて、検査・処置・手術・点滴…と、治療を回すのが中心。安静など治療に必要な場合は、医療者の指示を守っていただくことが重要になる。
  • 訪問看護=生活の場
     在宅で「どう暮らしていくか」を支えるのが主役。医療処置もするけど、それ以上に“生活に寄り添う視点”が大事。医療的に正しい意見を押し付けることは信頼関係がくずれる可能性があるため、利用者さんに合った“正解”を見つける。
お田中

訪問看護は、マラソン選手とトレーナーの関係に似てるな〜🏃

勤務体制の違い

病棟は夜勤あり。訪問は日勤メイン+オンコール体制。

チーム構成の違い

病棟も多職種連携やけど、メインは院内スタッフ。

訪問看護はケアマネージャーが自宅で過ごすプランを考えて訪問看護が介入することが多い。もちろん入院先から退院後必要と判断されて介入になる場合もあるよ。

主治医、家族、デイサービスや訪問ヘルパー、福祉用具や保健師などともつながる。
主治医は1人やけど、内科はココ・整形はソコみたいに何個も病院にかかっている場合もあるので連携が大切。

書類系の違い

どの現場でも色んな書類の管理をするけど、病院と訪問看護では取り扱う書類が違うで〜

種類病棟看護訪問看護共通点 / その他
報告電話、院内メール、電子カルテ内コメント電話、FAX、月末の「訪問看護報告書」情報を迅速かつ正確に共有する必要あり
計画書入院診療計画書、退院支援計画書訪問看護計画書(介入前やプラン変更時に作成)看護計画を可視化して多職種と共有
入退院関連入院サマリー、退院サマリー訪問看護サマリー(入院連携時に活用)継続看護のためにサマリーを作成
その他基本的に院内書類中心保険証(後期高齢者医療証、難病医療証など)、訪問看護利用料の請求書、駐車場利用の領収書など利用者・家族の生活背景や費用にも関わる
お田中

病棟では週に1回看護計画の評価をしてたけど、
訪問看護は月末にまとめて、主治医とケアマネージャーに報告書を送るため、締め切り前の作家のように報告書と計画書を書きまくる(笑)
過不足なく、わかり易い文章を書く必要があるため、文章能力が確実にアップする!!(無理やりメリットに持っていく)

物品の違い

 病棟はある程度揃ってるけど、訪問は「持っていける範囲」のみ。
 利用者さんが自費で購入している物品も多いため、コスト管理の意識が大切!

お田中

固形石けんしかない場合もあるし、バスタオルとビニール袋で洗髪したり。オムツもばんばん使うとめっちゃ費用掛かるから、ケアの順番とかも考えてどうにかパット1枚で洗い切れるように工夫したりするよ!

接遇やマナーの違い

訪問看護は自宅に「お邪魔する」仕事のため、そのお家のルールやマナーを守る必要がある
挨拶はもちろん、話し方や靴のそろえ方、座る位置、使ったら元の位置に戻すなど
威圧的な態度や、散らかっているからといって勝手に片付けたりすると「出禁」となってしまう場合も…

お田中

ご近所さんとの関係も大事!バイクここに止めて、お隣さんが車出るとき大丈夫かな?とかも気にする必要あり

共通する看護の本質

違いは多いけど、共通してる部分もある。
それは 「患者さん・利用者さんの安心と安全を守る」 ってこと。

アセスメントして、問題を見極めて、看護計画を立てて、ケアを実施する。
この流れは病棟でも訪問でも一緒。

お田中

結局「人をみる」ってとこに、変わりはないねんな〜✨️

診療科ごとに活きるポイントを解説

みんなの病棟での経験が、訪問看護でどう役立つかを、科ごとにまとめたで。
みんなはどの科の出身やった?

🧠 脳神経外科経験なら

  • 再発予防・服薬管理
    抗凝固薬や再発予防の服薬指導、生活習慣の工夫を具体的にアドバイスできる。
  • 麻痺や嚥下障害のアセスメント
    病棟で脳梗塞・脳出血後の患者さんを数多く見てるから、在宅でも「この動作は危ない」「誤嚥リスク高い」とすぐ気づける。
  • ADL・QOLの支援
    リハビリ職と連携しながら、生活動作をどう安全に続けるかを提案できる。
  • 家族支援
    脳外科領域は介護負担が大きいから、家族への声かけ・ケアの工夫を伝える経験が活きる。
お田中

うちは脳外科の経験はないんやけど、利用者さんの中には脳梗塞の後遺症を持ってる方が多いから、“この視点あったらめっちゃ強いやろな〜”って思うわ。

🫀 循環器科経験なら

  • 心不全の在宅管理
     体重・浮腫・呼吸状態を見て「ヤバいサイン」を早めにキャッチ。
  • 生活指導
     塩分制限、服薬のタイミング、体重測定。病棟で患者に教えてた知識がそのまま在宅教育に活きる。
  • 急変判断
     この症状「今すぐ受診か?様子観察か?」を冷静に判断できる。
お田中

訪問で心不全既往とか慢性心不全がある利用者さんに出会うたびに“循環器経験ある人って絶対頼りにされるやろな”って感じるわ。浮腫とか体重の変化に気づける目線、ほんま大事!

🏥 ICU経験なら

  • 急変対応力
     フィジカルアセスメントで素早く状態を把握。訪問では「自分ひとり」の場面が多いからこの力は大きい。
  • 医療機器の強さ
     人工呼吸器、輸液ポンプ、CV管理などに慣れてる人は、在宅医療機器利用者の訪問で頼りにされるで。
  • 家族への説明
     難しい状態をわかりやすく冷静にどう伝えるか、ICUで培ったスキルが生きる。
お田中

医療機器使用されてる方も結構いるから、一緒のステーションにいたら頼れる存在間違いなし。
利用者さんの異常の早期発見もしやすいやろうし、間違いなく経験が役に立つで!

🩹 皮膚科・形成外科経験なら

  • 褥瘡予防・処置
     体位変換やドレッシング材、軟膏の使い分けを熟知してる。
  • 爪切りのプロ
     毎日のように爪切りをするため、難しい爪を切れると喜ばれる
  • 皮膚トラブルの早期発見
     小さな発赤から大きくなる前に気づける。
  • 生活動作に即した工夫
     ベッド・椅子・トイレの環境に合わせて「摩擦を減らす工夫」を提案できる。
お田中

うちのステーションにも皮膚科出身の先輩がいんねんけど
うちには切れないと思う爪も、先輩はサクサク切っていくから、めっちゃ尊敬!!

👶 産婦人科・小児科経験なら

  • 発達段階の理解
     子どもの特性に合わせた関わりができる。
  • 医療的ケア児への対応
     吸引・経管栄養・気切管理の経験は訪問でめっちゃ強い。
  • 家族支援
     親の不安に寄り添いながら育児+医療を支える力。
お田中

小児科経験ある人って“発達段階ごとの声かけ”が自然にできるから、利用者さんも家族さんも安心感が全然ちゃうと思う。
医療ケア児や産後特化のステーションなら即戦力になりそう!

🧠 精神科経験なら

  • 信頼関係づくり
     「とにかく話してもらう」姿勢が、在宅生活を安定させる第一歩。
  • 服薬アドヒアランス
     飲み忘れ、自己中断に早く気づける。
  • 家族サポート
     患者さん本人だけでなく、家族丸ごと支援できる。
お田中

精神科訪問看護を行うステーションだけでなく、信頼関係を作るコツを知っていると、どの訪問看護にも活かせるで!

🌙 がん末期(緩和ケア)経験なら

  • 疼痛コントロールの知識
     オピオイドや補助薬、副作用の観察など、病棟で培った薬物療法の経験がそのまま在宅に活きる。
  • 症状マネジメント
     呼吸困難、倦怠感、嘔気、食欲低下…症状に対して少しでも「楽に過ごす工夫」を提案できる。
  • 家族支援
     終末期はご本人だけやなく、ご家族の心の支えも大きなテーマ。病棟で看取りを経験したことが、そのままグリーフケアにつながる。
  • 在宅看取りの準備と支援
     病棟で「どんな流れで最期を迎えるのか」を医師や多職種と連携して見てきた経験は、訪問でも落ち着いた説明と支援に活かせる。
お田中

うちも病棟で看取りに立ち会ってたけど、訪問に来てから“家で最期を迎える安心感”ってほんまに大きいんやなって感じたわ。家族さんの表情も全然ちゃう気がするんよね。経験者の方は、在宅のお看取りで不安のある利用者さんを優しく包み込んであげられると思うな。

🦴 整形外科経験なら

  • 転倒リスクの目線
     病棟では「転んで骨折→長期入院」になってしまうの患者さんも多かったから、利用者さん宅に入ったら「この段差あぶないで」「そのマット滑りそうやな」「そこに手すりがあれば…」って見えてまう。
  • 創傷処置
     手術後の創や褥瘡の処置は慣れっこやったから、在宅でも怖じ気づかん。
     逆に「この材料ないけど、これで代用できるな」って工夫する力がつく分パワーアップした気がする。
  • リハビリ視点
     「無理させすぎたら再骨折するけど、動かさんと寝たきりになる」っていう“さじ加減”。
     PTさんと一緒に関わるときも、病棟でリハ科とやり取りしてきた経験が生きてる。
  • 多職種とのコミュ力
     自宅退院も多いから、退院前カンファレンスとかも多かった。
     そのおかげで、訪問看護でもケアマネ・デイ・リハ職と話すのに抵抗なく入っていけるんよね。
お田中

うちトイレ介助しかしてないんちゃうか⁉️と思ってた時期もあったけど(笑)
コルセットの付け方や調整の仕方、歩行介助とか、今めちゃくちゃ役に立ってるで✨️

訪問看護で新しく求められる力

お田中

病棟経験が強みになる一方で、訪問ならではのスキルも必要やねん。

  • 1人で判断する力
     「誰か呼んで!」がすぐにはできない環境。自分で決める場面が多い。
     →徐々に慣れるし、困ったら電話などで相談しながらやってる!
  • 工夫する力
     病棟みたいに物品が全部揃ってないから、限られたもんで対応する。
     →コレも慣れてくる。同行訪問中に先輩の技をどんどん吸収しよう!
  • 家族との関わり
     利用者本人だけやなく、家族もケア対象になる。説明・相談・支援の力が必須。
     →妻や夫、子ども、遠方の姪や会ったことのない孫などキーパーソンは色んな関係の方がいる。
     電話やメールなどを使って、家族と連絡を取りながら家族のこともケアしていくよー!

まとめ🌿

病棟と訪問看護の働き方は違うけど、看護の本質は同じ。
そして、いままでの診療科ごとの経験は、ぜ〜んぶ訪問で活用していける。

  • 脳外科なら麻痺や嚥下の状態アセスメント
  • 循環器なら心疾患管理
  • ICUなら急変対応
  • 皮膚科なら爪切りや褥瘡ケア
  • 小児科なら医療的ケア児支援
  • 精神科なら信頼関係づくり
  • がん末期なら疼痛苦痛管理・予後の説明・不安の除去
  • 整形外科なら転倒予防・創処置・リハ視点

👉 自分の経験はムダにならへん!むしろ訪問で光るんやで!

お田中

ママナースが「病棟しか経験ないけど大丈夫かな…」って不安になったとき、この記事がちょっとでも背中を押せたらうれしいわ😊

ほなね!

転職する前に、自分のしたい働き方を考えてみよう💡
訪問看護に転職を考えてる方はココから💡
子どもが小さいときは訪問看護パートがおすすめ💡
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この記事を書いた人

・1986年生まれ
・関西弁がやかましいの3児のママ (高校生・中学生・3歳)
・看護師歴19年(手術室 → 急性期病棟 → 訪問看護)
・現在はフルタイム訪問看護師として勤務中

このブログでは…
・訪問看護の働き方やリアルな現場の様子
・ママナースの転職体験談
・子育てと仕事の両立の工夫
を実体験ベースで発信しています✨️

「病棟から訪問看護に転職したい」
「子育てもキャリアも両立したい」
そんなママナースさんに向けて、リアルな経験とヒントをお届けすんで〜🐖

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